本書は、禅学の泰斗として名高い著者が外国人向けに英文で執筆した書を、日本人のために自ら邦訳したものである。禅は虚無主義か、単なる神秘主義か、無宗教か等々、不案内な者が抱きやすい禅への誤解を解き、禅の真実の姿を指し示している。併せて、禅の真理へ導くために用いられる公案や、禅堂における修行者の実際にも言及した、禅初学者必読の書。『作者介紹』鈴木 大拙(スズキ ダイセツ) 1870年、金沢市生まれ。本名貞太郎。東京帝大文科大学哲学科選科修了。学習院教授、大谷大教授。日本学士院会員。文化勲章受賞、朝日文化賞、タゴール生誕百年賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)